と父との会話

昨夜は11時ごろ眠くなり、薬を飲んで布団に入る。布団の中でくよくよ考え始めて全く寝つけず。
「年末年始の帰省で親戚の人に会いたくないなあ、お盆の集まりもつらかったし」→「でも『帰りたくない』なんて言ったらお父さん激怒するだろうなあ」→「ただでさえ私こんな病気になっちゃって留年することになっちゃったし」→「お父さんにもお母さんにも謝らなきゃ、私なんて見捨てられる!」
こうして文章にしてみるとものすごい飛躍してるが、昨夜は本気でこう考えて、ぼろぼろ泣きながら衝動的に実家に電話した。電話をかけたのは午前1時。時間を考える余裕を失っていたらしい。
母はもう眠っていて、電話に出たのは父だった。実は親に病気のことをメールで知らせてから、父と直接話すのは始めてである。
私:「不安で不安で薬飲んでも寝れーへん。も、もうどうしたら良いか分からへんのやって。友達もお母さんも『がんばるな』とか『ムリするな』とか言うけど、がんばらへんやり方が分からへん。先生にも『くそマジメ』って言われたけど、どうしたらくそマジメやなくなるんか、もう分からーへん。えっぐ、えっぐ」(涙声でかなり錯乱気味。大体上記のようなことをまくし立てた…と思う)
父:「そうか。オレも会社の先輩とかに『お前はくそマジメやで損しとるぞ』ってよく言われとったでオレの血かもしれんなあ」
私:「そうなの?そんなん始めて聞いたよ。お母さんは『私の遺伝や』って言っとったけど」
父:「あはは、お母さんは今よう寝とるぞ。今はどういう生活しとるんや?」
私:「部屋の掃除したり、洗濯したり…電車がまだ怖くてあんまり乗れーへん。電車に乗ると乗っとる人みんなに怒られるような気がする。妄想やって分かっとるんやけど」
この後、「今の世の中どうなるか分からんのやで、もうちょっと大らかに考えても良いんやないか?」とか、「今までは上手くやってきたんやで、それに自信持っても良いんやぞ?」とか「別に他人より頭が悪いって訳でもないんやで」とか「休んどることに罪悪感持つんやなくて、『今までがんばってきた分優雅に休暇取ってる』って思って良いんやよ」とか「人生まだ長いんやで」等々。
「でも、でも」と半泣きで言いつづける私を延々慰め続けた、あの父が。
最後に「こんな手のかかる子どもでごめんね」と言ったら笑われた。
電話を切ったのは朝の5時近く。無口で何考えてるか良く分からない典型的昔風頑固親父である父にあれだけ長く、優しく話しかけられたのは始めてだった。


起床は朝10時近く。母親に昨夜のことを話したら「ちゃんとアンタの口から話せてよかったね。道理でお父さん、まだ寝とるわけやわ」と言われた。
母親にも「こんな娘でごめんね」と言ったら、「そんなこと言われたらこっちも『こんな親でごめんね』って言わなイカンわ」と笑われた。