私は「うつ依存症」の女
原作本が売れてたときも避けまくってたんだけど、ついに観てしまった。結構冷静に観れたと思ってたんだけど、調子を少し崩してしまった。原題は『ProzacNation』。邦題の「うつ依存症」って言葉はちょっとイヤミだなあと思ったり。
主人公が薬によって作られた「プロザック・リジー」に違和感を持つように、私も「パキシル・masako」に違和感が無くは無い。
でもなあ、「ほんとの自分」で生きていけるほど世界は甘くないじゃない。「ほんとの自分」を持ってる人ってそんなに偉い訳?私は「ほんとの自分」より「社会適応性の高い自分」を選ぶよ。そのためには「ほんとの自分」が死んだって全く構わない。ほんとの私なんて醜くて、みっともなくて、恥ずかしくてほんっと人前に見せられるもんじゃないんだから。
だから私は薬を飲みつづけるし、カウンセリングだって受けてやる。新たに「社会適応性の高い自分」を、それがムリなら「社会適応性の高い仮面」を作り出すために。